粟村邸は東京青梅の民家である、築75年程の養蚕農家だが今まですでに一度移築再生されている。以前は東京都の水瓶である小河池ダムに沈む村からの移築であった。
2世帯住宅とするため、1階部分の架構を祖母の生活部分にあて、2階の架構を若夫婦のスペースとし、中庭を挟んで平面で分ける構成にした。
現地再生であるが一度すべて解体し同一敷地内に移動しての再生工事であった。
奥様が花粉症などアレルギーのため、全く害のない古材をできる限り使用し、他の材料も特に自然素材を使用した建物である。
人生は二度ない、三度あるー古民家再生をしていると自然にこんな言葉が出てくる。