小
御門の家
所在地 千葉県成田市
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再生前の民家 −千葉県成田市− |
小御門の家は千葉県成田市にある小御門神社のすぐそばに位置する旧家である。 天保5年の建築と伝えられ、明治11年の地相家相図も残されている。 建主の曾祖父は神社創建に尽力された方で、小御門神社を明治15年に建てられた。 最近まで長男が住まわれていたが亡くなられた為、嫁いでいた妹さんが受け継ぐ こととなったものである。 歴史と思い出のある生家を残すこと、又そこでの生活をするためにはどのよ うな再生手法があるのか、時間をかけて話しあう事になった。一般的に行われ るている民家好きのファンの民家再生と異なり、家を残さなければならないと いう使命感から建主である妹さんは相当悩まれたようである。 10年先のことであるが、将来は息子さんの家族が継ぐこととし、そして再生に 当たってのご希望は次のようであった。 1 週末住宅的な用途で利用するが、出来る限り昔のおもかげを残すこと。 南側の土間と座敷部分はいままで通りの復元とする。 2 生活ゾーンは出来る限り寒さ対策を考える。 3 耐震性の問題。 4 風通しの良い家で、基礎はできるだけ昔の工法でやりたい。 5 設備はシンプルで良い 現場打ち合わせは必ず建主さんに来ていただき、 我々と建設会社とで確認の打ち合わせが行われた。 地元でもあり文化財補修を手掛けている建設会社は丁寧な工事を行ってもらい、 初めてのおつきあいであったが、安心して工事を進めることが出来た。 |
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