旧家屋

外観

内観

 

この建物は築年数は不明ですが、50年前に大きな改装を行い、家の半分が町の病院として使われていた建物である。
今回の改修にあたって 建主の要望事項は、
 ○家を縮小して別荘として使用したい
 ○幼い頃の思い出の空間を大切に残したい
 ○豪雪地のため厳寒期には使用しない
 ○雪下ろしを止め、屋根や犬走りに融雪装置を設備する
 ○全開口部に雪囲いを設ける
 この再生工事では雪対策が大きな比重をしめ、各部のデザインから工事期間まで全て関連することとなり、
設計者として雪国の生活の大変さを、深く勉強させられることになった。

 

工事の流れ

解体、北側の屋根を撤去
隅柱の腐れ

土台の腐れ

廊下の床板。ぞうきん掛けでツヤを出して
新規台所に無塗装で貼る。

床下は全面やり直しのため撤去

やり直した床下
大黒柱が半分以上シロアリにより
腐れていたため金輪継ぎで補修

補修後の大黒柱
内外壁の撤去
増築部は全て取り除き建て物を縮小
シンプルな架構体に戻す
雪落としが大変なため入母屋屋根から切り妻屋根に変更。屋根材は瓦からカラーステンレス平葺きに変更。

柱と筋かい 金物利用

外壁・内壁の新規軸組み

階段があったところへ根太補強
居間の卓縁天井は取り、古材の骨組みを出す
天井は屋根裏の床板をそのまま見せる。
大工さん手作り工事中用のスリッパ立て

外部開口廻りが決まると外壁仕上げ工事が始まる
離れの車庫を解体し母家とつないだ

玄関廻り

犬走りわき雨落しの中に融雪設備を配管

犬走りに設置した融雪用の散水栓

塗装仕上げ


左官完了


外壁完了



引越し間近

 



融雪の様子

屋根・家の周囲・車庫までのアプローチに
設置した融雪装置が作動している様子
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