敷地は軽井沢の緑豊かな環境にあり、特に北側が緩やかな斜面として広がっているため、建物は敷地の南隅に配置している。
施主は寒冷地ではあるがバリ島風のモダンデザインを希望されたため、蔵造りではあるがインテリアの色彩は南国を少々意識した仕上げとし、リビング空間は全体をワンルーム的に扱った。全体をシンプルな空間とするため、施主は別荘生活自体をシンプルにする潔さを心得ていたため、設計作業は順調に行うことができた。
この移築再生工事では、蔵の解体と組立は古民家再生に多くの経験を持つ(株)石川工務所が行い、上棟以後の建物工事を地元の(有)勝山建設がジョイントで施工してくれた。