大磯の家

所在地  神奈川県大磯町
敷地面積 335.63u (101.32坪)
延床面積 177.71u (53.76坪)
  1階  95.61 u
  2階  82.10 u
主体構造 木造二階建て
施工会社 (有) 川嶋工務店

設計期間 2006.04〜2006.11
施工期間 2007.03〜2007.12


 

 

 

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再生前の民家
 −新潟県十日町市−

 

敷地は大磯国道沿いの大きな屋敷跡を開発した分譲地にあり、南は湘南バイパスを
越して相模湾を眺めることが出来、周囲は松林の残る恵まれた環境にある。

建主からは古民家の移築再生住宅を依頼され、古民家探しに行っているなか、
知人から新潟県十日町市の中越地震被災民家を紹介された。
古民家は地震によりやや傾いた解体予定の農家である。ただし被災住宅とはいえ、
私達が調査を行ったところ、現地再生も充分に可能な建物であったが老人の
独り 住まいのため持主は建物の再生利用者を探し求めていた。
新潟県では、地震による被災建物には解体に対して補助金を支給する制度を設けて
おり、そのためにまだ使用可能な建物が解体されてしまう逆効果が生じていることに大きな矛盾も感じるが、今回は移築再生で再利用出来るため、補助金を受け 比較的
割安に解体運搬することが出来た。
 この建物は明治時代後期の農家で、一度隣村から移築された経歴を持つ雪国特有の骨太な架構体の建物である。

 設計に当たっては古民家の架構と建具を再利用するものの、現代住宅として使いやすい、いわゆる古民家 風の建物デザインは建築主は望まれていなかった。
ただし古い古材の持つ重厚さと、時代を経て生まれた建具などの落ち着いた雰囲気を生かし、その中にいかに現代感覚を入れ込むかを設計のテーマに考えた。

 
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